Umschlagmaschine_SENNEBOGEN 860_Hafenumschlag_Japan
アンローダーからマテハン機へ 合図マンに頼らず、自分で状況を確認しながら作業ができる。
28.06.2023著者: Jason Ang

【苫小牧埠頭様】マテハン機SENNEBOGEN 860Eで荷揚げ。飼料原料の安定供給とCO2排出量削減へ

苫小牧港には日本国内や世界各地から膨大な飼料原料やその他の食料が流入します。苫小牧埠頭株式会社様は生産性の向上と安定した荷揚げ作業の実現、そして持続可能な社会のためCO2排出が少ない点を考慮しSENNEBOGEN (ゼネボーゲン) 860Eを2020年に導入頂きました。 苫小牧埠頭株式会社様にお話を伺ったので紹介します。 内容は2022年時点です。

苫小牧埠頭株式会社様は、経営理念「物流イネーブラー(※)として地域・社会に貢献します」に基づき、北海道の食の産業発展に貢献する総合物流企業です。苫小牧埠頭様は、倉庫業、冷蔵倉庫業、穀物サイロ事業、オイルターミナル事業を行い、苫小牧の他にも道内外に拠点を構え物流ネットワークを形成し、北海道の食の産業発展に貢献しています。

※イネーブラー:地域・顧客の発展や課題解決を可能とするうえで不可欠な存在。  縁の下の力持ち。

SENNEBOGEN 860Eを導入頂いたのは飼料サイロ事業部です。国内や海外から入ってくる飼料原料を一時保管し飼料メーカーに供給されています。保有する穀物サイロは19万トンの貯蓄能力があり、国内第5位の規模を誇ります。

導入の背景

苫小牧埠頭様は元々、アンローダー 4機とクレーンで飼料原料の荷揚げ作業を行っていました。そのうちの一つのニューマチック式アンローダーが古くなり、その代わりの設備を探されていました。

最終的に、燃料使用量が少なくCO2排出量を減らせ環境にやさしい点、速く繊細な動きができる点をご評価頂きSENNEBOGEN製のマテハン機860Eを導入頂きました。

Umschlagmaschine_SENNEBOGEN 860_Hafenumschlag_Japan

アンローダーとクレーンの役割を果たすマテハン機

Umschlagmaschine_SENNEBOGEN 860_Hafenumschlag_Japan

「現在はアンローダー3機とマテハン機SENNEBOGEN 860Eでほとんどの荷揚げを行っています。860Eはアンローダーの代わりとクレーンの代わりの荷揚げの両方で使われています。

クレーンに頼る作業頻度が減ったのでその分の費用も節約できています。」 – 執行役員 林 誠司飼料サイロ事業部長

高い生産性

荷役体系の構築と860Eのオペレーションを担当する方によると

「ゼネボーゲンは、運転席から船倉内を直接見ながら荷揚げすることが可能です。合図マンに頼る必要がなくなります。合図マンの指示で作業するのと自分の目で状況を確認して作業するのでは作業しやすさが全く異なります。

また、ゼネボーゲンのアームとバケットは繊細な作業が可能で、自分が思い描く角度で、狙った場所の材料をピンポイントで掴めます。船底の隅々にある飼料原料も掴むことができます。

船内重機の底ざらい時間が大幅に減らすことができるので助かります。船内に重機がある状態で荷揚げをするのはオペレーターにとってはとても気を遣う作業なのです。」

またマテハン機860Eはタイヤ式で移動できるので岸壁を問わずに作業ができるので、港内の配船の自由度が増したそうです。

現在 Sennebogen 860Eのオペレーションは3名で行っており、2名育成中とのことです。

860Eの操作が簡単で人を育成しやすいという点は飼料原料を安定供給する上で重要だとおっしゃっていました。

CO2排出量を減らし地球環境に配慮した荷揚げを

最後に林執行役員は

「SENNEBOGEN 860Eを導入することで我々が使用する燃料の量を減らすことができました。 エネルギー消費量の削減は、CO2 排出量の削減にもつながります。 CO2排出量を削減することは、当社にとって最優先事項です。当初、860Eは荷揚げを主として作業を進めてきました。現在は積み込み荷役も行っております。荷役方法のバリエーションも増えました。」

と語ってくれました。

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左から苫小牧埠頭㈱ 執行役員 林 誠司サイロ事業部長、SENNEBOGEN アジア・パシフィック Jason Jace Ang、苫小牧埠頭㈱ 860Eオペレーター