日本における金属リサイクリング：マテリアルハンドリングマシーンが旧式の掘削機を置き換える
マテリアルハンドリング用に転用された、巖本金属株式会社の土運搬掘削機の交換が必要になった時、新しい機械はより強力であると同時に、運用コストが低減されるものであるべきことは明らかでした。新しいマテリアルハンドリングマシーンは、注文製品であり、現場のマテリアルハンドリング条件に完全に適応されます：4.5mパイロンを備え、132kW電気駆動のSENNEBOGEN 830 E。
巖本金属株式会社は、環境リサイクリング事業、主には金属リサイクリングという点で、日本有数の一社です。毎月70,000トンを超えるスクラップ金属 が、国内全体に散在する11か所のスクラップヤードで処理されています。リサイクリング専門家は、特に自動車産業からのスクラップの流入が増大することを見込んでいるため、これは増加傾向にあります。
スクラップ金属の積込みと粉砕機への供給
スクラップの流入量が多いことは、機械の負荷が増えること、同時に処理する材料が増えること、および現場のスペースがより効率よく使用されなければならないことを意味します。新しく取得した機械は、トラックで納入された金属スクラップの積込みおよび7mの高さの粉砕機への供給など、現場で主な役割を果たしています。これにより、会社にとって、以前に使用されていて転換した土運搬掘削機を、リサイクリングでのマテリアルハンドリング用に特別に設計され、かつ愛知川工場でのマテリアルハンドリング条件に完全に適合された機械と置き換えるという意思決定がずっとしやすくなりました。カスタムメイドのスーツのようにぴったりと適合し、どんな状況用にも準備が整っています。
土運搬掘削機とマテリアルハンドリングマシーンの違いは何か？
「土運搬掘削機は、可搬重量、エンジン出力および冷却の面で、リサイクリングおよびスクラップハンドリングの限界に達することがよくあります」と、SENNEBOGENの日本の販売およびサービスパートナーである株式会社サナースの製品専門家であるTakeshi Iwanami氏は説明します。
土運搬の条件は、マテリアルハンドリングの条件とは異なります：土運搬掘削機は、その力を下向きに、土壌中に直接作用するように設計されています。マテリアルハンドリングマシーンは、高いリーチ高さで最大のペイロードとなるように最適化されています。これらの分野では、土運搬掘削機は、必要な出力が不足します。
扱う材料にも、決定的な違いがあります。土材料の密度は、例えば、スクラップのアルミニウム、銅、鋼などの密度よりもずっと小さいものです。必要な可搬重量は小さいため、土運搬掘削機のエンジンのサイズは一般に小さめです。その結果、マテリアルハンドリングにおいて信頼でき持続可能な作業をすることができる出力だけでなく、適切なエンジン冷却も不足するのです。これらのタスクがマテリアルハンドリングマシーンを用いて遂行されれば、オペレーターは、高いエンジンと油圧の出力を期待できます。これが、重量のある材料を安全かつ効率よく移動する唯一の方法です。
カスタム設定および電気駆動による性能の向上
これらの利点に加えて、巖本金属株式会社のマテリアルハンドリングマシーンは、機械が顧客のニーズに適応されるほど、その効率は良くなることを示しています。環境保護への貢献および運用コストの低減のために、スクラップリサイクリングでは、132kW電気駆動式のマテリアルハンドリングマシーンを意識的に選択しています。4.5mのパイロン標高により、最大7mの高さの粉砕機のスクラップパイルの、これ以上ない視界が得られます。昇降可能な運転室のおかげで、オペレーターのHisao Sugino氏は、最大アイレベル10mで、最も遠い隅でさえも確認することができます。これは、効率を高め、またなによりも事故のリスクを低減します。
ずっと良好な視界、著しく大きなパワーおよび正確な制御：オペレーターのHisao Sugino氏は、新しい機械に十分に満足しています。長年にわたり、この会社は、すべての現場で、またSENNEBOGEN販売サービスパートナーである株式会社サナースと協力しながら、「ドイツ製」の緑色の機械に信頼を置いてきました。「電気マテリアルハンドリングマシーンに決定したことを喜んでいます。機械は、前任の機械よりもずっと性能がよく、また運用コストはずっと低減されています。」 と、巖本金属株式会社の代表取締役である巖本博氏は強調しています。
